かぶせないための7つの法則「法則その6」

 

※この内容は、研究所が立ち上がる前の研究員個人ブログのアーカイブです

かぶせないための7つの法則とは次の7つです

1、問題は解決しなくていいい
2、相手のことはわからなくていい
3、「正しい」と思うことをするな
4、人は変わらなくてもいい
5、反省をしないこと
6、「願い」も「望み」も持つな
7、あなたの防衛本能をとれ

==================



法則その6
「願いも望みもつな」
F子は特殊な子供時代を過ごしてきました。

幼少時、家庭環境には恵まれず、いつも寂しい思いをして過ごしてきた記憶しかありません。
親や周りから、たっぷり愛された実感も記憶がありませんでした。


彼女は、大人になったら両親のような親にだけはなりたくない。
自分の子供には愛情をたっぷりと与え、豊かな家庭を作りたいと、そう思って生きてきました。


また、人を頼りにしても、人は頼りにならない。
そんな事もそんな子供時代を経験をしてきたためか、かなり自立心の強い人間になっていたのでした。

自分の考えをしっかり持ち、そしてそれをきちんと言う。
それでしか自分を守ることは出来ないと、そう思うようになっていたのでした。


自分の人生、人を恨みたくない。
人のせいで、自分の人生を自分の思い通りにならないようなことにはしたくない。

だからこそ、自分に起きる全ての出来事は自己責任であり、決して人のせいにしたり、人を恨んだり、人に依存した人生はすごさない
そう思って生きてきたのです。


そんな彼女だからこそ、どんな事もあきらめることなく、持ち前の頑張りでやり通してきました。
大人になり、かなり厳しい環境の仕事も、子育ての時期の家庭も、両方を努力と根性でこなしてきました。

どんなに困っても、人に頼ることなく、自分の睡眠時間を削り、自分の時間を削って、家庭と仕事のために全てを犠牲にしてもここは守ろうと、そう思って生きてきました。

そんな自分の生き方に、誇りさえ持っていたのです。

そんな彼女には、回りも一目置いていたし、夫でさえ彼女に口出しをする事はありませんでした。
そんなF子に、最大のピンチが訪れるのでした。

F子じゃ自分の考えで、子供を育て、部下を自分の子供のように思って育ててきたのでした。

子育ての一番手のかかる幼少期も過ぎ、仕事でも一番きつい時期も過ぎて、彼女はそこそこの地位になっていました。
時間的にも精神的にも余裕のない厳しかった時もを夢中で過ごしてきて
少し余裕も出てきて、自分自身を省みるそんな時が持てるようになったそんな時でした。


そんな時、子供が突然、学校に行かなくなってしまったのでした。
いわゆる登校拒否です。
原因を聞こうとするのですが、子供は一切何も話してくれません。
そしてF子の言うことに耳を貸そうともしません。

時を同じくして、仕事上でも自分の片腕となってF子をサポートしてくれていた、まさにF子にとって一番頼りにしていた部下も、急に辞めたいと言ってきたのです。
彼女は、どうも心に問題を抱えたようで、夜眠れなくなり、仕事も失敗続きです。

F子は自分の力で何とかしなければならないと思い、本を読んでみたり、インターネットで調べてみたりと、あらゆる努力したのでした。
やれることは全部やろうとするのですが、自分の話が全く相手に通じません。

F子にとっては初めての経験でした。
自分の思いが全く相手に届かない。
自分の愛が届かない。
自分の思いが届かない。

情熱をかければかけるほど、相手は逃げていってしまうような感覚。
相手と繋がれないもどかしさ。
そのもどかしさに、F子自身もどうにもならず、イライラしてしまうのです。

思い余って、夫に相談してみたのですが、夫はF子の話に全く無関心です。

それをF子がなじると、まるでF子が全部悪いかのような返事の仕方です。

F子は孤独です。
今までも孤独でしたが、それでも子供が持てた事、仕事で、同じ目標を持った仲間と、ひとつになってやってこれたこと。
これらが彼女の孤独感を忘れさせてくれていたのでした。

しかし、今、この二つともが、彼女の前から消えようとしています。


子供の事も、忙しい中寂しい思いをさせないよう、あれこれと細かく気持ちを砕いてきたつもりでした。
自分が育った寂しさを味あわせないよう、子供には関心をもち、あれこれと声をかけてきたつもりでした。

同じように、自分が女性というだけで受けてきた仕事上の苦労も、同じ思いを部下には味あわせたくなくて、何か問題が起きるかもしれないと思う前に、細かく指示も出し、具体的なアドバイスもしてきたつもりでした。
だからこそ、部下の個人的なことにまで、いろいろ気を配ってきたつもりでした。

いったい自分のどこが悪かったのか。
いったい自分のやってきた事は何だったのか。
何のためにこれだけ頑張ってきたのか。
何のためにこれほど自分を犠牲にしてきたのか。

だれもわかってくれない。
子供にも部下にも夫にも、全部に裏切られた気持ちでいっぱいのF子。


どんな大変なことにでも立ち向かってきたF子でしたが、F子の人生でこれほどの孤独と、これほどの敗北感は初めてです。

F子はどうしたらいいのかわからず、駆け込んだ書店で手にした一冊の書籍
その作者である佐藤康行という人の言葉に、大きく心を動かされ、早速、佐藤康行のセミナーに申し込むのでした。
そして、佐藤康行に今の自分の心境を相談をするのでした。

佐藤康行は静かにF子の話を聞き、F子に話した言葉。
その言葉に、F子は全く今までに見たことのない世界を見るのでした。

F子さん。
お子さんにも、夫にも、そして可愛がった部下にも「願い」や「望み」を持たないことですよ。

それが愛のかぶせとなり、相手をがんじがらめにしてしまっているのですよ。


親子は特に愛のかぶせをしてしまう
子供は親の言うことだから反発出来ない。


F子さんは絶対自分が正しいと思っているでしょ。
だから、お子さんも夫も部下も、F子さんには言っても、やり込められるし反論できないと思っている。
それがまずいわけ。
モヤモヤだけが残る。

そうしたら結果、引きこもったり、鬱になったりしてしまう可能性があるのです。


会社でのパワハラとかなんかも同じ事かも知れませんね。
F子さんはパワハラのつもりはなく、ただ、部下を厳しい環境に耐えるよう育てたつもりですよね。


でも、これは戦争の後遺症だと私は思っています。
みんなこのことがどうしたらいいのかわからなくて苦しんでいるかもしれない。
やり方がわからなくて・・・。
実はみんなそこから来ているんじゃないかな。


今、私の言っている事は、F子さんの欠点探しではないのですよ。
そうじゃない。
F子さんを生かしていくことをやろうとしているのですよ。
それだけは誤解しないでね。
それはわかるでしょ?

私は人を生かすことしか考えていないのですから。


本当はみんな、F子さんのこと好きだと思うんですよ
私もそうだし、ね、そう言う前提があるということで聞いて下さいね。

だから、みんな正面切って喧嘩にならないのは、そう言う思いをF子さんに持っているからだと思うのです。

だから、逆にF子さんに伝わらない。

ね、納得しているからF子さんのことを。
F子さんの素晴らしさを知っているから・・・・。
だから、F子さんには何も言えなくなってしまうのです。

F子さんは、たぶん他の人の話だと聞かない可能性がある。

それも問題かもしれないですね。


ある意味では、F子さんに反発する、そちらの人が遅れているのかもしれない。

ある意味ではF子さん進んでいるのかもしれない。

ゆえに、言えないわけ。

F子さんが進んでいるから。

 

F子さんはコテンパンにやっちゃうから、みんな言えなくなっている。

手も足も出なくしちゃう可能性があるわけね。

強すぎて。

絶対自分が正しいと思っているから

 

F子さんがやるとしたら、愛の上をいくものをやらなければならない

愛の上。

愛の上をいくと、愛のかぶせが全部消えちゃいますよ。

 

それを言ってくれる人はいないから、だから、私は言っているのです。

今こそ

 

、F子さんにとって一番良いのは「美点発見」と「完璧愛ポスト」をやることです。

美点発見をとことんやってから人の話を聞く

完璧ポストをとことんやってから人の話を聞く

いまこそ、その二つだと思う。

 

いま、どこ打ってもOBになりつつありますよ。

それを、穴に入っているかもしないと思っているよね。

でもそれは別の穴だよ。

モグラの穴かも知れませんよ。

 

私がF子さんの問題をここまで時間をかけて話している。

それは今、F子さんにとって大切だと思っているからなんですよ。

 

まぁ、こういう仕事だから私の仕事は。

まさにこれが一番メインなのかもしれない。

 

これが本当にわかったら、F子さんは最高の人になると思うのです。

準備いらなくなる。

何をどう描いても大丈夫になる。

 

この話はとても繊細な話だけど、

ちょっと言い方間違えれば、F子さんをどん底に落とす事も出来る

「私は駄目なんだ、何をやっても」となっちゃう可能性がある。

 

でも、私が言っているのは違うのですよ。
私は見る視点がみんなと違っているから、私が誰かの影響を受けるはずがない。

ある意味、これがわかったら、やる事なること上手く行きます。

それくらい極端です。

だから、どこに打ってもホールインワン

だから、どこに打ってもホールインワンを気付く境目かもしれない

 

タイトルとURLをコピーしました