佐藤康行が言った
「あなたは今、これが一番大切なものだといったでしょ?」
「だったら、そこから話をしましょう」
「でも、そうなんですが、やっぱりあのことが気になって・・・・」
「だから、そのことより大事なものがこれだといったでしょ?」
そんなやり取りがあった。
一番大事なものが何なのか、わかっているのに、目の前の感情に振り回される。
そして、大事じゃないものに多くの時間を取られて振り回されている。
そして、佐藤康行は言った。
「大事じゃないものを大切にするあまり、大事なものを失ってしまう」
人事ではない。
自分もそうだ。
以前、佐藤康行はこうも言った。
「目の前のコーヒーがこぼれている事に気をとられて大騒ぎしているが、
後ろが崖で、今にも落ちそうなのに気がつかないでいる」
だから、佐藤康行に負けたほうが勝つのだ。
「負けたら勝つ」
全部、自分ごと。
自分の事なのだ。
レンズの心
スッと光を通すレンズになることの大切さを実感した研究員でした。