素晴らしい体験談は、多くの皆さんにとって勇気となり、事実実証となります。
しかし反対に、自分の失敗やわからなかったことも、とても人の役にたつものだと、研究員は感じます。
つい最近、佐藤康行のセミナーで、お子さんを心配したお母さんから、佐藤康行への質問がありました。
お母さんは子供の行動や発言に、「困ったことだ。子供の言動についていけない。」と、どうしたらいいのかと質問をされていました。
それに対して、佐藤康行は「親がついていけないぐらいの子供は最高の親孝行。最高の親孝行をやってるわけ。まさに神シーズをやってるわけ」と答え、質問者と佐藤康行との話は全く噛み合っていませんでした。
でも、聞いていた皆さんにはとても参考になったのでした。
なぜなら、聞いていると、本来ならお母さんが喜ぶいべき出来事を、困ったことだとおっしゃっていることがよくわかるのです。
佐藤康行によって浮き彫りになってくるのです。
しかし、かく思う自分だって、その方の立場だったら、きっと、お母さんと同じことを感じてしまうだろうという事もよくわかのです。
佐藤康行はいいました。
「そのまま全部受け止めればいいんです。
『素晴らしい、素晴らしい』と喜んで受け止めればいいのです。」
「もし娘がここにいて、そんな暗い顔で駄目みたいだったら、『私って駄目かな』と思っちゃったら困るでしょう?
でも、お母さんが『うちの娘、素晴らしいんです!』といえば、娘さんも『お母さん、こんなに喜んでみんなの前で言ってくれてる。私をこんなに誇りに思ってる。』となるでしょ?」
「そうしたら、ますますこれがすごくなるわけ。最高ですよ。」
「問題は、自分がそれを受け取れないことです。
せっかくウワーッと黄金の谷に入ってきてるのに、こんな小っちゃい入れ物で取ってる。
コップを差し出している。
こうやって。イグアスの滝のようにブワーッと入ってるのに、コップを出してる。こんな感じに見えます。」
「自分の器が邪魔なんです。器をなくしたほうがいい。」
「そのまんまを受け止めるんです。「すごい!」と受け止める。
もっと感激する、感動するんです。」
「今まで娘さんの評価が低かったから、たぶん娘は低い通りになっていった。
本当は娘さんはそういう才能があるのに」
「『あなたは100万点ね』と思いっきり言ってあげる。
そうしたら、あなたの器が壊れちゃうのです」
まさに、そのお母さんの勇気のある質問のおかげで、多くの方が凄く気づかれたのです。
「あぁーーー!私も小さな器で受け止めている!!」
彼女の苦しみや、彼女の質問が多くの皆さんの黄金の谷を深く掘ってくれた。
失敗も苦しみも全部が佐藤康行の真我によって、すべてが宝になっている。
そう感じた研究員だったのです。