自分をつないでいる、目に見えない魂の縁

15年前、佐藤先生が倒れられて初めての未来内観講座に、余命3ヶ月と宣告された、佐藤陽一さんが参加されました。
もう歩くことも座っていることもできないほどの体調で、病院の外出許可も出ない佐藤陽一さんは、病院を抜け出して講座に参加されました。

頭は、抗がん剤の影響で脱毛し、目深に毛糸の帽子をかぶり、人に支えられながらやっとのことで、講師の前に前に「枕元の最後の会話」を書かれたものを持って座られたと言います。

 

佐藤康行先生は当時、倒れられて間もない頃で、その体で昼休みに会場に降りてこられ、佐藤陽一さんにこう尋ねられたと言います。

「この未来内観はいかがでしょうか?
これは私が作ったものではありますが、あくまでも、想定で作ったものです。
本当に、この通りでしょうか?」

佐藤陽一さんは答えられました。
「この通りです!」

そして、佐藤先生は「今日は、本当に死を前にした方が参加されています。」という言葉と共に、午後の講座の講話をされました。
後にも先にも、こんなことはなかったと、当時の講師を担当された方から、お聞きしています。

 

佐藤先生はその数か月前に倒れられ、肉体の死を目の前にするという体験をされました。
そして、佐藤先生のされていることの意味を証明されるがごとく、佐藤陽一さんという方が死を前にして受講されました。

その後、病院の外出許可が出ない佐藤陽一さんは、受講が許されませんでした。
しかし、佐藤陽一さんは多くの方を、真我開発講座に誘われました。

その後佐藤先生は、佐藤陽一さん一人のためだけに、病室まで行かれ、たった一人を目の前にして、真我瞑想と内観光受を授けられました。

6か月前には、余命3ヶ月と宣告され、歩くことも座ることも出来なかった佐藤陽一さんが、6ヶ月後、お見舞いに来られた佐藤康行先生を、別れ際、病院の玄関まで送って行かれました。

 

研究員は、佐藤陽一さんにはお目にかかったことはありません。
しかし、佐藤陽一さんがいらっしゃらなければ、研究員は佐藤康行先生にお目にかかれなかったかもしれません。

陽一さんを佐藤先生に託した、中学の友人であるSさん。
彼は、それからの陽一さんの生きざまを見ていました。
そして、陽一さんを見て、さらに佐藤先生に対する大きな確信を持たれたのです。

 

研究員はその方から、佐藤先生の講座を紹介されたのです。

「世界中にいろんな方がいますが、佐藤康行先生という方ほど、大きな悟りを得られた方はいません。
本当の事が知りたかったら、本当の事を体験したかったら、佐藤康行先生のところへ行くしかありませんよ。」

彼の確信に満ちた力強い言葉で、瞬間に受講を決めました。

 

それから数年後。
ある時、佐藤先生と、佐藤陽一さんの話題でお話をしている時です。

唐突に佐藤先生はこうおっしゃいました。
「今なら、彼も治っただろうね」

どういう意味なのか?
その時は、わかりませんでした。

 

今、癌の方がどんどんと治っているという事実を目の前にして、今だからこそ、その意味がおぼろげにわかる気がします。

長くなりました。
この続きは明日、書きたいと思います。

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