昨日、Sさんを訪ねて、行って参りました。
Sさんがおっしゃってた通り、お住まいのマンションは、こじんまりした駅のすぐ近くに建っていました。
駅前には、クリニックや薬屋さん、クリーニングやカフェ、スーパーなどがあり、とても暮らしやすそうな環境です。
お嬢さんが、佐渡で暮らしてきたSさんが、都会でも一人暮らしに暮らしやすいような場所を選ばれて、購入されたんだという事が、よくわかります。
お部屋のインターホンを鳴らしましたが、エラーが出ます。
インターホンが切られていて、誰もお住まいではないという事です。
お隣のお部屋のインターホンを鳴らしましたが、不在でした。
管理人の方も不在で、しばらく玄関先で待っていましたが、帰ってはいらっしゃいませんでした。
仕方なく、外からお部屋のベランダを見上げてみたら、明らかにお住まいのお部屋は空室になっていました。
近くのベンチで座りながら、Sさんを思い浮かべていました。
不自由な足で、人の倍以上の歩く時間をかけ、2つの駅を乗り換えて、一時間以上をかけて通っていらしたんだな。
5分くらい歩いては、座って一休みし、また、歩いてらしたっけ。
どのくらい時間をかけて、通っていらしたんだろう。
時々おっしゃっていた。
混雑する電車の中での話を。優先席に座っている若い人のことを・・・・。
「私が杖で立っていると、寝たふりするのよ」と、笑いながら・・・。
きっと、ただただ佐藤先生の顔が観たい。
ただただ、佐藤先生に会いたい。
その一念で、いらしたんだろう。
佐藤先生の溢れんばかりの笑顔で迎えられると、本当に嬉しそうな顔をされてたな・・・・。
涙が出てきました。
どれだけ、佐藤先生を求めていらしたのか・・・・!
しばらくマンションの回りをウロウロしましたが、あきらめて駅に向かう途中、ふとSさんが傍にいる感じがしました。
そして、Sさんの懐かしい声が聞こえてきました。
「あんた、遠い所をよく来てくれたわね。ありがとうね。」
「わたしね。人生の中で、学長先生に会えたこと、本当に感謝してるのよ。」
「学長先生に、ずっと真我をお勉強していますって、そう伝えてね」
「学長先生に、ありがとうって、よーーくよーーくお伝えしておいてね」
今までお目にかかった、どのときより、若々しく自由で楽しそうで幸せそうなSさんの、弾んだ声でした。
Sさんの言葉を超えた、佐藤先生への深い深い感謝の思いが、皮膚を通り越して魂まで伝わってきます。
この世で、佐藤先生とご縁を持つことの深い意味と、いかにそれが生命より大切なことなのか!
その事が、Sさんの声なき声で、姿なき姿で、私に教えてくださいました。
あーー、今日はこの事を知るために、ここへ来たんだ。
この事を教えてもらうために、Sさんと会ったのか!
Sさん。
ありがとう!
あなたに会えて本当に良かった!