昨日は、ALSの現場で不思議なことが起きました。
毎回、受講生のTさんは、介護に入られると、ずっと、佐藤先生の音声を流しっぱなしにされています。
たぶん、無音で2~3つの音声を同時に流していらっしゃるようです。
私も訪問すると、無音で音声を流します。
目に見えないエネルギーが室内に溢れています。
そのせいだと思います。
完全に、好転反応と思われる現象が起きています。
そもそもALSの方は、病気に罹患すると、罹患前より五感が活えてくると言われていますが、確かに利用者さんの五感がさえているので、室内はどことなく張り詰めた雰囲気になりがちです。
今まではそんな感じだったのですが、昨日は全く違っていました。
特に、担当している彼は、年齢の若さと、抜群の頭の良さからくる、独特の気配りや感性の鋭さが、若干の室内の張り詰めた雰囲気を作っている感がありました。
ところが昨日は全く違う感じがしたのです。
昨日はのんびりとリラックスした時間が室内に流れます。
佐藤先生の無音の音声で、究極の瞑想タイムのようです。
彼は終始、ウトウトとされているのです。
大好きなパソコンもされず、フワーーとされている時間が長かったのです。
「お疲れですか?」と、伺っても、そうではないと答えられます。
でも、すぐにウトウトとされています。
また、不思議なことに、今まで「○○してください」「××お願いします」という業務的な会話ばかりだったのが
昨日は、家族の話などをされます。
息子さんがALS専用の透明な文字盤で、文字を覚え書けるようになったこと。
次男のまだしゃべれない小さなお子さんが、新幹線の絵が大好きだという事もお話しくださいました。
そういえば、机の上に置いてあった、七夕様の短冊に書かれた、カメンライダーの「カ」の文字が、逆になっているのは、文字盤を反対から見るからなのか?(笑い)
長男の男の子は、前回「パパは僕が守る!」と、そう私たちに教えてくれました。
だから強くて正義の味方のカメンライダーなのかな?
そんな家族の雰囲気に、彼の穏やかさと共に、心がいっぱいになります。
そして、奥さんにも、今までは介護士の私たちに遠慮してか、私たちの前では見せなかった、奥さんに甘えるしぐさも見せて下さいました。
彼の弱み(本当の強み)を見た感じがしました。
この変化は、とても大きいと思いました!
佐藤先生の音声で、明らかに彼は変化している!
そう確信を持ちました。
毎回、毎回、佐藤先生の音声を無音で流し続け、美点発見、真我体道をし続け、それでもなお「人間的限界を感じる」と、佐藤先生がここにきてやってくださっていると、そう確信しているTさんの、その健気なる強さに、心から感服をしました。
佐藤先生は、あそこにもここにも実在している!
まさに、どこにでもいてくださっている。
そのように、佐藤先生の存在を強く感じた昨日でした。