メディカルカウンセリングにおいて、『わがままスッキリノート』の引用で、「責める心と依存心」についての質問がありました。
本には書ききれていない、当時の佐藤先生と三組のご夫婦とのやり取りの、その凄さをお話しすると、思いのほか、皆さんからの大きな反応がありました。
そこで当時、行われた、あのとてつもない緊迫したやり取りが、消えてしまわないよう、ブログに書き留めておくことといたします。
あの佐藤先生とのやり取りの凄さは、研究員の人生の中でも忘れられない、オブザーバーも含めて、脳が壊れていますほどのとてつも無いやり取りでした。
佐藤先生は、最も難しいとされているものを集め、会話だけで消えていくという事を実証するため、新宿の事務所の5階で当事者と何名かのオブザーバーという形で行われていました。
夫がアルコール中毒
夫が薬物中毒
夫がゲイの夫婦
この3組の夫婦と、ほぼ毎週のように、やり取りをされていました。
最初は、夫の問題についてのやり取りから始まりました。
ところが、数回やったところから、佐藤先生は、むしろ、それぞれの奥様に対して厳しく言われ始められました。
アルコールや薬物でのご主人にいたいしては、ほとんど問題にせず、そのことで被害者とされている奥様に対して、結構厳しく言われました。
三組の奥様は、口を揃えて、佐藤先生にこう抗議をされました。
「なぜ、自分たちは、これほど厳しく言われなければいけないのですか?」
「夫の問題です。それなのに、夫に厳しく言わないで、そのことで苦しんできた私たちに、佐藤先生は厳しく言われるのですか?」
「夫が中毒になったのは、私のせいではないのです。
私が結婚する前から、夫はこうだったのです。
むしろ、そのことを知らずに結婚した私たちは、被害者なのです」
ある奥様などは、それこそ、机をひっくり返すのではないかと思われるほどの剣幕でした。
奥様だけではなく、当初、そこにいたオブザーバーも含めた全員が、なぜ被害者である奥様に、佐藤先生がそこまで厳しく言われるのかわからなかったのです。
そこにこそ、メディカルカウンセリングに結びついていく、肝のようなものがあったのです。
ある意味、現代の医学とは、真反対のやり方だったのです。
それこそ、佐藤先生だからこその、ある意味、人類が初めて知るものだったのです。
長くなりましたので、この続きは明日にしたいと思います。