昨日つのブログ「奥さん、なたがやるのです」(←クリック)の続きとなります。
それからしばらくして、その中のある奥様が、苦しんでいらっしゃいました。
ご主人の中毒が再発したというのだ。
佐藤先生とやっていたときには、ほぼ完全に飲まなくなっていらっしゃったはずなのに、また隠れて飲んでいるというのだ。
奥様は、ご主人を信じられなくなり、夫を責める心に苦しんで、佐藤先生にご相談されました。
その奥様に、佐藤先生はこういわれました。
「私の傍に、そこの椅子を持っていらっしゃい」
奥様は、自分の椅子を持って、佐藤先生のそばまで行かれました。
すると、佐藤先生は、奥様にこう聞かれました。
佐藤先生「私のそばに来ることは、どこで決められましたか?」
奥様「あちらの席に座っている時です」
佐藤先生「まだここまで来てないときに、ここに来ると決めたから、ここにこれたのですね?」
奥様「そうです」
そして、このように言われました。
ご主人は、辞めると言われて、私とやっていたときには、辞められていたのですよ。
もし、私だったら、ご主人がやめていない事を知っていたとしても、ご主人が「やめている」と言ったら「そうなのね」と言いますよ。
なぜなら、今、奥さんがあちらで来ると決めてから、こちらに来るまで時間がかかったでしょ?
来ようとしているのに、もし私が、「あなたは来る気が無いのだ!」とそう決めつけて言ったら、こちらには来られなくなるでしょ?
その佐藤先生の言葉に、一瞬、ポカンと奥様はされましたが、理解すると、驚いた顔をされていました。
まさに、奥様はその反対を一生懸命されていたのです。
それも、愛すればこそ、良かれと思って主人のためにと思ってやっていたのです。
良かれと思って、思いっきり相手を三日月にしていたのです。
研究員も、脳が壊れ、本当に佐藤先生のされていることの深さを知り、驚きました!
そして、正義感とか自分が正しいと思う心がいかに相手を裁いているのかを知ったのでした。
勿論、その後、奥様は大きく変身され、そして、今現在もご夫婦として、仲良く暮らしていらっしゃるのは言うまでもありません。