霊的世界 ②

人の人生に踏み込むというのは、それなりに覚悟がいるものです。
私は、講座受講前に霊的世界の事を、友人などに語り、友人の過去世の出来事や将来のことなどを話していました。

今はその事は、大きな悔いになっていますが、その時は逆に自分の能力が相手の役に立てばいいと、良いことをしているくらいに考えていました。
その時は、「人の人生に踏み込む」ということの重大性の意味がわかっていなかったのです。

その友人の中の一人のお話を致します。

友人は何故か決断が出来ないことに悩んでいました。
決断しようとすると、恐怖で脂汗が出てくると言うのです。
私は当時、彼の過去世を探り、彼に「過去世において、奴隷貿易に関わり、その時の大きな決断が後々多く奴隷を作り、死ぬほど後悔した過去がある。だから、今でも決断をすることに恐怖を感じているのだよ」と説明していました。

その後、友人は「真我開発講座」に出会い、自分自身を見つめていくことをするのですが、どうしても「決断が出来ない」というテーマについて、ワークが進まないのです。
わたしが言った過去世の話が、ブロックになってしまっているようで、そこから掘り進んでいかないのです。

何度も「私の言った事なんて、本当かうそかわからないんだから、忘れてね」と言っても、私が言ったことは、彼の過去の記憶にしっかり入り込んでしまったようで、どうしても心がそこで妙な納得をしてしまっているようなのです。

しかし、納得していても、相変わらず「決断できない」という悩みは彼の中にあり、彼の人生に影響を及ぼし続けているのです。
要は、過去世や原因がわかったとしても、それが彼の人生を良くすることにおいて、何の意味も持たないということなのです。

佐藤学長のおっしゃるとおり、本当に大切な事は、自身の足元の変化にしかないと言うことなのです。

本当に後悔しました。
彼が掘り進めない原因を作ってしまった事に、心から後悔しました。

だれしも多かれ少なかれ、何故だかわからない恐怖心だとか、心の癖だとかを持って、講座に挑みます。
ところが、そのマイナスと思っていた事をひとつのフックにして、真我講座を掘り進めていくと、ある瞬間、観の転回があり、思いも寄らない素晴らしい世界が見えてきて、大きな気づきがあるという経験を多くの方がされたことでしょう。

マイナスもプラスもその人の人生にとって、かけがえの無い自分を見つける大きなチャンスであり、大切な宝だったのです。

ところが、私が友人にした事は、結果、そのフックをはずしてしまった事になってしまっていたのです。
つくづく「良かれと思ってやったことが、本当の良かれなっていない」と、自分のやってきたことに後悔をしました。

さらに、もうひとつの疑問もありました。

「何故、見えないものがみえるのに、幸福の科学が間違った宗教だとわからなかったんだろう。本当に自分が見えているものって、本物なんだろうか?本物なら、教祖がおかしいことがわかっても良かったんじゃなかったのかな、、、、」
これも、後々の大きな悩みのひとつでした。

真我開発講座を受講し、確かに「これは本物だ!」と思い、「凄い」と思ったのですが、その自分の気持ちに自信が持てません。

私は幸福の科学を本物と思い、長い間、やり続けてしまった人間だということ。
その後の霊的な世界の事。
自分のやってきたことを思い出すにつれ、自分の見えている世界、感じている世界に自信がなくなってしまい、自分自身を信用できなくなっていました。

このころから、わたしにとって人生最大の暗闇が襲ってきました。

それまでの私はずっと幸福の科学の被害者だと思ってきました。
莫大なお金を使い、人生において多くの時間を費やしてきました。
しれなりに命を賭けてやってきた活動です。
それが、自分の真我を開発すればするほど、幸福の科学が言っている事はこんなにもおかしいと気づき、「大変な災難にあってしまった私」と言う気持ちでいました。

しかし、私はあるときから自分が加害者であったと思うようになったのです。
私は多くの人を幸福の科学に誘い、多くの人の人生を今現在も迷わせてしまっているのではないか・・。
余計なことを言って、その人の人生に踏み込み、人の人生を迷わせてしまったのはないか・・。
自分だけが救われ、やれやれと思っているこの私は、なんていう自己本位な人間なのか・・・。

そんなことを考えていると、どうしようもない暗闇に陥っていくようで、取り返しのつかない事をやり続けてきた人生に、愕然とし、自分は許されない人間だと思え、目の前が真っ暗になりました。
そして、一歩も進めない状況に陥ってしまいました。

「もう、全てを辞めよう。自分として生きることも、夢も愛も全てをあきらめよう。もう、私は生きている意味さえない自分なんだから・・・・」と思いました。

そんな時に佐藤学長に「暗闇も光です。ぞれを寂光というのです」といわれた言葉が、私の心の暗闇に一筋の光となり、わたしの唯一の希望の光となったのです。


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3.佐藤康行の逸話紹介
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