霊的世界 ①

今から30年ほど前、離婚をして始めてやった仕事がファッション関係の仕事でした。
当時、バブルの時期で、それなりのブランドを扱っていれば、飛ぶように売れる時期でした。
数年で、あっという間に7店舗のオーナーとなり、売上も数億となり、従業員数もアルバイトを入れて20名を超え、どの店舗も業績を上げていました。
毎日忙しく、ひたすら仕事仕事の毎日でした。

しかし、ある時期から、急に心にポカリと穴があいてしまったように、やる気が起きなくなってきました。バンアウトというか、燃え尽きてしまったような、そんな気持ちだったのかも知れません。
社長としての責任の重さと、わかってもらえない苦しさと、将来に対するわけの解らない不安感などが襲ってきます。

そんな時、友人に紹介されたセミナーに行き、そこで、自分が生まれた瞬間や、死んだ瞬間、そこからどんどん自分の過去に遡り、過去の自分の人生をいくつもいくつも見たというお話は以前もしているので、覚えておられる方もいらっしゃるかと思います。
そして、それがきっかけで、幸福の科学へ入信した経緯もお話したかと思います。

その時、自分の過去世を思い出した能力は、同時に何故か人の過去世も見えるようになっていました。
オーラが見えたり、うっすらとこの世でないものが見えたり、何故かその人が今このような状態にあるのは、何百年か前にこんな出来事があったとか、あの人とあの人は、過去こんな縁があるだとか・・・・。
いろんなことが見えるというか、わかるというか・・・・そんな能力がついてしまったのです。

急にそんなことが起こったものだから、私自身仰天してしまい「自分は明らかに変になった」と思いました。もっと思い出そうとすると、何でもどんどん見えてくるのです。
そうなると、この世で生きているのか、あの世で生きているのか訳がわからなくなってきます。

私がラッキーだったのは、その時、女性の声で「まだ早いです。それを見るのは早すぎます。そこをみないで下さい」と、はっきり聞こえてきて、何とか、気持ちをそちらに引っ張られないよう、自分自身でコントロールできた事だと思っています。

幸福の科学時代は、教祖以外はチャネリング(あの世との交信)は、禁じられていたような雰囲気だったので、自分がチャネリングできることも、見えないものが見えることも誰にも内緒で過ごしてきました。

幸福の科学を退会した後、この体験を親しい友人に話してみたところ、一度やってみようということになり、チャネリングや友人の過去世をみることをしたり、メッセージを受け取ってあげたりということを、数年やっていた時期がありました。

勿論、面白半分でやっていたわけではなく、極めて真面目にやっていた訳なのですが、一方で「こんなことをしてて、いいんだろうか?」という気持ちもありました。

友人のことが解るようになるばかりではなく、名刺を見るだけで、会った事も無い人のこともわかります。「この人は本音はこういう気持ちでいる」だとか、「この人は将来災いになる」だとか、そんなことも根拠なく、解るようになっていました。

短い間ではありましたが、友人たちの過去世をいくつかみて、教えてあげたり、過去世の人からのメッセージを届けたりすると、友人たちは納得するようで、さらに、いろんな質問をしてきます。
将来のことも見えてくるので、将来の仕事の状況や、人間関係など、悩んでいることにも答えたりしていました。

時として、松下幸之助を呼び出してみたり、ビルゲイツを呼び出したりしてチャネリングをすると、確かに私の頭からは出てくるとは思えない話がすらすらと自分の口から出てくるので、自分自身不思議で仕方がありませんでした。

こんな話をすると、皆さん「本当か?」と思われるかと思いますが、その当時の私はそんなことが何故出来るのか、そして、それが人の人生にどんな影響を与えていくのかなどとは深く考えることは全くなく、頼まれるがままにお伝えしていました。

しかし、「真我開発講座」を受講し、本当の自分に出会っていくと、このことも私にとっては大きな後悔のひとつになっていきました。

私が佐藤学長を尊敬する大きな理由のひとつとして、この世にもあの世にも偏っていないところです。
常日頃から、感じるもの、みえるものに対しては、質問を受けても「あなたがそう感じるのだからそうでしょう」と受け入れつつも、誰もが証明できないものに対してはそれ以上の言及をされることはありません。

受講生が何度かあの世のことや、目に見えない事などを質問しても、一貫して「本当に心が変われば、必ず足元の現象が変わる」とおっしゃられ、まるで、科学者のような態度を取られることです。
ですから、佐藤学長には、いつのどんな話でも、20年以上一貫していて、ブレというものが全くありません。

人間は誰しも時代が変わったり、経験を積んだり、新しいものが解るようになると、考え方や今までの話が変わっていき、「実はこうこうだったんだ」という話になるものだと思っていました。
確かに幸福の科学では、どんどん話が変わって来て、教義も教団に都合が良いように、大幅に変化していきました。

しかし、佐藤学長にあっては、20数年一貫して言質が一致していて、全く変わることがありません。
それは「心のマナー」として、証明できないものについては言及しないという一貫した姿勢です。

私は友人の将来や過去について、証明できないにもかかわらず、あたかも何でもわかっているとばかりに、人の人生に言及してしまい、その後、その件で大変後悔しています。

どんな後悔をし、どんな教訓を得たかにつきましては、次回お話いたします。


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3.佐藤康行の逸話紹介
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