佐藤康行の営業エピソード②

佐藤康行が宝石の営業をしている時の話です。

福井に部下と一緒に営業に行った時のこと、その部下が泊まっていた旅館に戻ってきません。
その部下は、何千万近い宝石を持ったまま帰ってこないので、佐藤も「どうしたんだろうか・・・」と心配していたら、数日して戻ってきました。

「どうしたんだ?」と聞くと、「いやぁ~、大変な目に会いました。キャバレーで宝石を見せていたら、その中の一人の女に宝石を盗まれてしまったのです。それで、文句を言うと、そこのマネージャーに殴る蹴るのひどい目に会って、警察やらなんやら・・・で、本当に大変な目に会いました。」と、佐藤に訴えたのです。

佐藤は目に涙をためて「そうか・・・。本当に大変な目にあったな」と、慰労したのでした。

そして、その数日後、また、その彼は帰ってこないのです。
その時は、とうとう東京に帰る日になっても帰ってきませんでした。

佐藤は仕方なく一人で東京に帰ることにしましたが、帰る際、旅館の女将に、もし、この男が旅館に来たら、内緒で連絡をくれるよう頼んで帰ってきました。

しばらくして旅館から「あの男が来てますよ」と連絡があり、佐藤は飛んで福井に向かいます。

佐藤は旅館に着くと、その男の部屋で電気もつけず待っていると、男が帰ってきました。
電気をつけたとたん、思いもかけず部屋にいた佐藤を見て「ぎゃぁ~~!」と叫びました。

「実は、あの後、大変な目に会いました。電車の網棚に宝石入った鞄を置き忘れて・・・・ああで…こうで・・・・・」と、まるで本当にあったが如く言い訳をするのです。

佐藤はそれまでに、以前のキャバレーにも確認していたので、その男が口から出まかせを言っているのを知っていたのです。
「俺は全部お知っているんだぞ!どんな嘘を言っても無駄だ」と、その男を東京の会社まで連れて行きました。

東京の会社には年老いたその男の両親も来ています。

それでも人のいい佐藤は、本当に人を疑うことを知らず、東京に着いてから、男のに鞄をもたせたまま男の前を歩いていたのです。
すると、突然、その男は鞄を放り出して走って逃げ出したのです。

佐藤は一瞬「宝石の入った鞄か・・男か・・!!」と思いましたが、取りあえず鞄を拾うと「あの男を捕まえてくれぇ~」と、叫びました。
しかし、誰も捕まえてくれず、みすみす取り逃がしてしまいました。

結局は、年老いた両親が弁償したのですが、それを見ている佐藤も気の毒で胸が痛んだようです。

佐藤はこの出来事がトラウマになるほど心に残ったようです。

「人を信じるか」「人を疑うか」「人間は善なるものなのか、悪なるものなのか・・・・・」
それまで、人を疑うことをあまりしなかった佐藤は苦しみます。

その中から生まれたものが、

「人間を見るときは性善説で、システムは性悪説で」

という、善と悪を統合した、一つの新しい見方が誕生するのです
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3.佐藤康行の逸話紹介
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