彼女のカルマは、かなり強烈だと言えます。
どこからともなく湧き上がってくる、男性への嫌悪と殺意。
その感情に苦しめられ続けてきました。
どうしてその思いが出てくるのか、わかりません。
何をどうしても取り去ることが出来ないその苦しみ。
佐藤先生は、その彼女に「真我との対話」をされました。
彼女を前に、彼女の肩に手を置き
「私をその憎い男性だと思って、思いっきり言いたいことを言うのです」
彼女は泣き叫びながら、その苦しみを佐藤先生にぶっつけます。
佐藤先生は「もっと、もっと！思いっきり！」と言われます。
彼女は男性に対する殺意を、悲鳴のように、絶叫し続けています。
「男はみんな死んでしまえ！殺してやる！」
今にも、佐藤先生につかみかからんばかりです。
佐藤先生は、殺意をぶっつけられながら、その時、彼女に対して
「この子は、本当にかわいいいい子なんだな」と、そう思ったと言われていました。
彼女は泣き続け、真我との対話が終わった時には、彼女の眼は別人のようになり、表情は柔らかくなりました。
そこから彼女の人生は大激変しました。
彼女は、今、こういいます。
「あのカルマに心から感謝しています」
そして、感謝の涙を流されます。
「先祖がずっと私に引き継いでくれて来ていたんだと思うと、先祖の愛に涙が出てきます。
私の中に、会ったこのない先祖がいる。それをハッキリわからせてくれたのがカルマだったのです。
そう思ったら、このカルマこそが先祖の愛、先祖が私を生み出してくれた、愛そのものだったと、そのことに気づいたら、ただ有難くて有難くて、涙が止まらないのです」
彼女は、今、この世の中で一番難病と言われる人の介護をしています。
彼女には、その難病の方の病気を通りこして、その方が元気な時と全く変わらない、その人そのものの魂を感じると言います。
「何一つ変わっていない」
そう思い、それを家族に伝えると、難病の彼の奥さんは「そうなんです」と泣き崩れられたと言います。
「何一つ変わっていない。
ただ体がそうなっているだけ。
でも、彼は何一つ変わっていないんです。
それを見せてくれていると思うと、その難病の方には感謝しかありません」
そういうと、彼女は、感謝と感動で涙が止まりません。
彼女の人生は激変したのです。
