「全てを受け入れる心とは?」という、ご質問をされた方がありました。
また、佐藤先生は、愛知県のIさんと、NYのYさんご夫妻に共通していることは、素直さだと言われました。
では、何を持って受け入れるというのか?
何を持って、素直だというのか?
この事について、大変参考になる、佐藤先生の逸話があります。
ある時、佐藤先生は、ある店で、スタッフとピザを食べている時、スタッフから「素直とは?」という質問を受けました。
佐藤先生はこう尋ねられました。
「今、食べているピザと全く同じものを、私に作ってきて欲しいと言ったら、どうするか?」
ピザを作る技術もなく、作り方も知らないスタッフはこう答えました。
「申し訳ありません、私には作れません。と、そう答えます。」
そのスタッフは、正直に言うことが誠意だと思っていたのです。
ところが、佐藤先生は驚くことを言われたのです。
「それが『我』なんですよ」
「それが素直じゃないという事なんですよ」
驚いたスタッフが、その理由を尋ねました。
佐藤先生は、こう言われたそうです。
「私だったらどうすると思うのか?」
「私だったら、すぐに『はい!すぐに作ります』と答えるよ」
「そして、裏の厨房にすっ飛んで行って、このピザを作っているシェフから、なんとしても作り方を教えてもらって、そのピザを何が何でも作ってみる」
「これが素直だということです」
この話を聞き、研究員は大いに反省し、この話は忘れられない話となりました。
この世界の中で、たった一度、「あなたの言うとおりにします」と言われ、そして、それから一度もその約束を違えていらっしゃらない佐藤先生。
佐藤先生ほど、素直な方は見たことも聞いたこともありません。
「真実を真実のまま見ること」
「真我のままに生きること」
これこそが、究極の素直さなのだと、そのように思いました。