ある方が質問されました。
この時の佐藤先生とのやり取りで、研究員は目が覚めたような気がします。
なるほど!
思わず唸ってしまいました。
その方は、ご自分のお子さんが祖母に対して暴言を吐くことについての質問でした。
佐藤先生はこう聞き返されました。
「〇〇さんは、どうなったらいいと思っているのですか?」
当然、その方は、息子が祖母に対して優しくなってくれたらいいと思っていらしゃるわけです。
さらには、息子がそのようになったのは、自分が過去に義母に対して、そのような言動があったのが原因ではないかと、そう思っていらっしゃるのです。
続いて、佐藤先生はこのように言われました。
「このようは質問をされたということは、こうなったらいいという、何かがあるから、私に質問されているのですよね」
「こういう状態がいいという思い。これが三日月を願う心です。
頭の中の理想像、これが問題なのかもしれませんね。」
愕然としました。
祖母と孫。
仲良くするのが良いこと。
どこかに、そのように思っている自分がいます。
もし、自分が相談されたら、仲よくできるための方法について、そこを中心にした聞き方になってしまう可能性がありました。
自分事として聞かせていただく事ができます。
佐藤先生は、そこには目もくれていらっしゃいません。
佐藤先生には、全く違うところが神えているのです。
佐藤先生に神えている世界。
その世界について、佐藤先生は続けてこう言われます。
「すでに仲が良いという、その真実に気が付けばいいのです。」
「祖母から両親が生まれ、両親から息子が生まれている。
すでに神のそのまま、完璧なのです」
佐藤先生には、満月も神え、三日月に見ている私たちの心も同時に、観えていらっしゃるのです。
そして、さらにこう言われます。
「神から観たら神」
「私のいう事を理解することです。」
佐藤先生は、付け加えてこうも言われました。
「形にはめようとしない。生命には、はめる必要はないのです。
正しいという価値観に、ひとつにしようとして、戦争になったのですよ」
「違うからいい。違うから面白い。」
まるで「コロンブスの卵」のような話。
聞けば、なるほど!という、本当にわかり易い話です。
しかし、それが観えていない自分・・・・。
その事に気づかせてもらって、本当に良かった!!!
佐藤先生、ありがとうございました。
そして、質問してくださった方。
本当に、ありがとうございました。