Q:自分の願望と美点発見が混ざってしまうような気がします。
(佐藤先生)
基本的に、あなたの生きてきた社会と、お子さんが生まれて育ってきた社会は、社会そのものが違うわけです。
だから、あなたの思いで「こうなって欲しい」というのと、お子さんの「こうなりたい」というのは違うんだと思った方が良いですね。
あなたが「こうなったらいい」という思いを強くすればするほど、お子さんにとっては負担になるし、ちょっと違うと思いだしたりします。
これは個人の問題というより、世の中全体がそうなのです。
これが引きこもりとか、鬱だとか、精神疾患の原因になっているところがあります。
違って当たり前なのです。
むしろお子さんの思う「良きこと」というのを認め、それをそのまま美点発見して、言葉に出してあげることです。
「素晴らしいね、あなた、明らかに変わってきているよ。
お母さんは嬉しいよ。ありがとう!」
そうするとお子さんも自覚しますから。
「そうなんだ、変化しているんだ」って。
お子さんの「進化している、成長している」って言う自覚のお手伝いしてあげることです。
それを自分の願望ではなくて、お子さんの「こうなりたい」に合わせてあげたらいいですね。
肉体もしかり、心もしかりなのですが、あまり心配して心配が中心になると、本当にそれが現実に現れてくることがあります。
だから心配を乗り越えて、美点の方やっていくことが良いのです。
そうすると美点の方の動きになっていきます。
まずは、あなたが「認めることが先」なのです。
認めたものが、現象面に現れてくるのです。
ダメだと認めたら、ダメな方向へ向かって行くのです。
「素晴らしい!少しづつだけど変化しているよ」と認める。
ほんの少しの変化でも、変化なのですから!
1mmでも変化したら、変化なのですから!
その1㎜の変化は、雲間から出る太陽です。