昨日の「韓国の実践①」(←クリック)の続きです。
空港までお迎えに来てくださったTさんとともに、初めて韓国の町中を地下鉄で移動しソウル市内のホテルに向かいます。
韓国は丁度寒波に見舞われていて、日中の気温が零下14度まで下がっていました。
その日にお目にかかることになっていた方は、日本からお嫁に来て、大変ご苦労をされている女性でした。
お仕事が終わられるのが夜という事で、夕食をご一緒することとなりました。
夜のソウルの寒さは、さらに気温が下がっていて、身を切られるような寒さでした。
帽子で頭と耳を風から守り、マフラー目の下までまかないと、寒さで顔が痛くなってしまいます。
凍ったコンクリートの道路は、まさに氷そのもので、足元から靴を伝わって、冷気が足の裏から響いてくるようです。
韓国の皆さんは、全員が同じスタイルで歩いていらっしゃいます。
厚手のダウンコートのポケットに手を入れ、ダウンコートのフードをしっかり被り、暖かなブーツを履いて、風を避けるようにして歩いています。
さて、ホテル近くのフードコートのようなところで、その方とお会いしました。
あまりの寒さに、鍋を食べようという事になりました。
「プデチゲ」という鍋料理を食べました。
鍋には、ハムやソーセージのようなものいっぱい入っています。
いうなら韓国製おでんのようなものです。
締めにはラーメンを入れるようです。
取り急ぎ、彼女に会う約束は取り付けてたのですが、彼女にはTさんも久しぶりに会うとのことで、真我の事もまだお伝え出来ず、全くご存じない方です。
彼女は日本では高学歴の方で、映画やテレビの関係のお仕事をされていたようでした。
しかし、宗教で選ばれた結婚の相手は、韓国の貧しい地方の田舎に住む男性でした。
韓国の地方の貧しい所へお嫁に行き、結婚した夫は暴力が酷く、苦労に苦労を重ね、現在は子供の大学の学費の為に、ソウルに出てきて仕事をいくつもいくつも掛け持ちして、一生懸命働いていらっしゃるとのこと。
今は、その宗教にはほとんど行っていないけれど、まだ信者のままだと言われました。
韓国では日本の中高年の女性は、たとえ日本にいた時高学歴で、大きな仕事をしていたとて、ほとんど雇ってくれないとのこと。
彼女はあらゆる仕事をしていますが、その中でも、韓国での厳しい人間関係の中に置かれているようでした。
経営者の横暴さや人間性。
同僚の韓国人の要領の良さに、自分は恵まれない損な使われ方をされているのです。
Tさんと真我の話をしました。
初めて聞く「真我」という言葉に「それは何か?」と思われたようです。
まずは研究員のホームレスから現在に至った体験談をお話しながら、三層構造、サンタとドロボーなどの話しをしました。
レストランだけではお話が尽きず、カフェへ移動してさらに話は盛り上がりました。
夜の11時近くまで、話は尽きませんでした。
まずは今日からすぐにできる事として「美点発見」をご紹介出来ました。
彼女は「美点発見をやってみる」と言われ用紙を持ち帰られました。
厳しい表情だった彼女の顔が、お別れする時には笑顔と優しさが満ち溢れたことで、研究員の心は満たされました。
まさに、研究員が救われた瞬間でした。
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明日もさらに韓国での出来事をご紹介いたします。