私事になります。
私はかつて、結婚して12年後、二人の息子を連れて離婚しました。
あれから30年以上が経ちました。
離婚のときは、当然のようにゴタゴタあり「結婚より離婚の方が大変だと聞いていたけど、本当にそうだ」と思ったことが記憶に残っていくらい、当時の私にとっては大変だったようでした。
「だったようでした」と表現すのは、あの時の感情がほとんど思い出せないのです。
離婚してから、3度ほど会ったことがありましたが、時と共に、徐々に怒りや感情は薄れてきてはいましたが、何か小さなわだかまりのようなものが残ってはいたような気がします。
今回、ふと思い立ち、大阪の帰りに息子のところで一泊し、本当に久しぶりに元夫と会いました。
息子と三人でランチしたのです。
久しぶりに会う元夫を見た時、自分の中からどんな感情が出てくるのだろうか?
楽しみでもありました。
会った瞬間、自分の中に何もわだかまりが無い事に驚くほどでした。
久しぶりに身内の親戚にでもあったような感覚です。
個室を予約してくれていたので、2時間ほどゆっくり食事をしながら、元夫の近況を聞いたり、これからの老後の過ごし方などのアイデアを聞いたりしました。
「良い人だな・・!」
これが研究員の率直な感想でした。
あの頃、元夫の悪意にしか見えなった言動や性格や考え方。
それがまさに、そのままが美点以外には見えないのです。
振り返ってみたら、あれもこれも本当に「これで良かった!」
全てがこれで良かったとしか思えません。
お互い手を振って「バイバイ・・・」と別れたのですが、帰っていく元夫の後ろ姿を見ながら、元気で幸せであってほしいと、心からそんな気持ちが湧き上がりました。
驚くほどに、過去が書き換わっています。
我が家の心の戦争は、完全に終結していました。
頑固なまでの私の記憶がすっかり書き換わっている!!
世界から戦争をなくすには、真我しかない!
そう自分の体験を通して、確信した一日でした。