地獄のような日々は、脱会しても続きます。
なぜなら、脱会したからと言って、洗脳が解けている訳ではないからです。
教団では「社会の間違いを正すのだ。そして世界を、我々の手でユートピアにするのだ。」と洗脳されていました。
「気の毒な人を救うのだ」とも洗脳されていました。
このように、宗教は、社会もそこに住む人々も、全て三日月だと言います。
「三日月だから、丸くしなければならない」と、そう正義感を教え込まれます。
そして、自分達の宗教の教えこそが、唯一丸くできるのだと、そう徹底的に教え込まれます。
自分たちは素晴らしいことをしているんだ。
世の中の三日月のみんなは、わかってないだけだ。
と、完全に「自分たちは選ばれし人だ」とばかりに、上から目線です。
親・兄弟には、さんざん不義理と迷惑を掛けました。
友人にも距離を置かれています。
三日月扱いをされた人は、自分の回りから去って行っていました。
脱会し、気が付くと、自分の回りには誰もいません。
脱会したからと言って、どのように生きていくのか、全く見当もつきません。
脱会した者同士が、身を寄せていくしかありませんでした。
しかし、相変わらず、三日月にしか見えない眼鏡(洗脳)をかけているため、何をやってもうまくいきません。
加害者から一気に被害者感覚になりました。
振り子が右から一気に左に振れます。
もう何も信じられません。
何よりも、自分自身を信じることが出来なくなっていました。
騙した教団に、一矢報いてやりたい。
騙された悔しさでいっぱいになります。
どこまで行っても、何をみても、洗脳眼鏡で物事を見ているため、真実が観えません。
この世界には本物なんてない。
所詮、こんなものなんだ。
自分の人生も、完全に失敗人生だと、そんな気持ちでした。
幸い、研究員は、佐藤先生とご縁を持つことが出来、真我に出逢うという幸運に恵まれました。
そして、洗脳を解くことが出来ました。
研究員は思います。
洗脳を解くには、本当の自分という真我に出逢うしかない。
この世界が満月だという、満月眼鏡を手にするしかないのです。
明日は、いかにして洗脳を解いていったのか。
佐藤先生はどのように指導をしてくださったのか。
そのお話をしたいと思います。