自分の人生を振り返ると、今更ながら、深く気づかされることがあります。
自分は、今まで、人にどれだけ関心を持って来のか・・・。
どれだけ人の気持ちや、人の思いに心を寄せてきただろうか・・・。
確かに、自分なりには頑張ってきました。
いろんな出来事がたくさんありました。
佐藤先生に出会って、人生の絡み合った紐がほどけるように、目が覚めるような感覚も経験しました。
驚くような良き体験も、たくさんいただきました。
家族も変わり、回りも大きく変化しました。
この感謝は、どれだけ感謝しても感謝しきれないほどのものです。
でも、今、また新たに「自分の人生、これだけ本当にいいのか？」と、そう感じ始めています。
それを教えてくださったのは、佐藤先生であり、今、目の前に現れて下さるALSの利用者さんです。
ALSの方は、ベットの上から一歩も動くことが出来ません。
呼吸器をつければ、言葉は失います。
コミュニーーケーションの手段を、ほとんど失ってしまいます。
意識や感覚は、何一つ失っていらっしゃらないので、要望ややってほしいことや手伝ってほしいことを、ほとんど動かない目の動きで伝えようとしてくださいます。
まさに、佐藤先生の例えにある、背中のどこが痒いのか。
「ここですか？」「こちらですか？」
と聞きながらの介護を、現場ではやっています。
なにをどうしてほしいのか？
枕の位置なのか？
足の位置なのか？
パソコンの位置なのか？
わずかに動く目の動きだけで、なかなかすぐにわかることが出来ません。
スッとわかってあげられれば、どれだけ、相手のストレスがなくなるのだろうか。
さらには、ニーズの奥にある、神シーズにスッと通っていったなら、きっと、あれだけ感覚が鋭くなっていらっしゃるからこそ、大きな感動で泣かれるだろうと思うに至りました。
私には最高のコーチです。
今、自分には最高のコーチがついてくれていると思うと、さらなる一歩が進めます。
佐藤先生が以前、おしゃってくださいました。
「目の前の人すべてを、私だと思われたらどうですか？」
今、目の前に、佐藤先生がALSという形で顕れて下さっています。
本当にありがとうございます。
