先日、ALSの件で、質問をしていた時、佐藤先生は「その期待が問題なのです」と言われました。
当たり前のようにしていた「期待」
あまりに知らない間にしているため、期待していることにさえ、気づいていませんでした。
良くなってほしい。
少しでも良くなるいいといいな。
期待の塊で、ALSの利用者さんのもとに行っていました。
佐藤先生は、えっ??と驚いてる私たちに、さらにわかりやすくこう言われました。
「病気が治ってほしいと期待していると、もし、治らななかったりすると、がっかりするよね。」
挙句に『あの頑固な性格のせいだ』
『あの頑固な性格を治さないと、もっとひどくなる』などと、相手を知らない間に責めてしまいますよね。」
「相手を責めないと、反対に、自分を責める。
『自分がちゃんとやれてないから、治らないんだ。』とかね」
佐藤先生の言葉で、私たちは、当たり前のようにやっていたことが、真逆だった。
むしろ、良かれと思ってやっていることが、真逆だったことに、全員で気づかせて頂き、額から汗がタラリと落ちました。
治ることを満月に思っていた自分たち。
これこそが偽満月です。
偽満月を満月だと勘違いしていたのは、すでに知らない間に相手を三日月に観ていたからです。
利用者さんを、大変は病気を患った、大変な方。
病気で苦労している人。
そんな風に、三日月で見ていたのです。
きっと、日々の介護で、気づかない間に上から目線だったに違いありません。
あの人に気づいてほしい。
この人にわかってほしい。
日常の生活の中でも、常に人に期待をしていることに気が付き、愕然としました。
佐藤先生は、そんな私たちにこう言ってくださいました。
「目の前のことを、淡々とやっていればいいんですよ。」
佐藤先生のおかげで、昨日の介護は、笑いとともに、明るい気持ちで楽しかったです。
ただただ、目の前のことを淡々とやる続ける。
その喜びが、ただただありがたいです!
佐藤先生、ありがとうございます。