土日と二日間、ALSの方の介護に入らせて頂いてました。
こちらのご家庭は、ご夫婦ともが大学教授でしたが、ご主人がALSのため、大学を退職。
奥様がコロナで学校が休校となっている間は、奥様が朝のケアをされていました。
大学はリモート授業再開となって、朝一番から、奥様に変わって、私たち介護者がケアに入らせて頂くこととなったのです。
朝の7時半からスタートです。
家を6時前には出ることになります。
5時起きをして、人の少ない静かな電車の中でブログを書きながら、いろいろ思うことがありました。
以前、ALSについて、佐藤先生からたくさんのお話をお聞きしています。
その時の、佐藤先生のお話が、現実に介護をしていると、鮮やかによみがえってくることがあります。
そして、佐藤先生の話を聞いているからこそ、その視点でALSの方と向き合うことができます。
介護という仕事は、確かに、身体を相手にしているのですが、その奥にある神を相手に出来るものでもあります。
その奥にある『真我』は、何ら、変わるものではない。
その前提で、向き合います。
以前、研究員が佐藤先生に、こういう質問をしたことがありました。
「24時間、食べることも排泄も、全てを他人に委ねなければならず、自分一人では何ひとつ出来ないALSの方は、どのようにしたら、人の役に立つことが出来るのでしょうか?」
この時の佐藤先生の言葉は、佐藤先生だからこそ言える、強烈な言葉でした。
「人間は誰しも、最高の喜びは、自分自身の人間的成長です。
ALSの方は、家族や介護をしている方を、人間的成長をさせることが出来る」
「動かないからこそ、何もしないからこそ、人間的成長をさせることが出来る」
「そして、介護をしている人は、介護をさせてくれてありがとう。
介護をしてもら方も、介護をしてくれてありがとう。
両方がギブ=テイクになのです。」
佐藤先生の言葉は、まさに光です。
私たちの魂を光らせ、患者さんを光らせ、その家族をも光らせます。
ありとあらゆるものを、光らせてくれます。
佐藤先生は、いつも、傍らで励まし、道を示してくださってます。
ただただ、ありがたい。
ただただ、感謝です。