ALSには、白い雲の方と黒い雲の方がいます。
昨日、まるで絵に描いたように白い雲のALSの方と、黒い雲ALSの方に息子と介護スタッフは会ってきました。
白い雲の方は、ALS病気の方ご自身が介護事業所を経営され、学生をヘルパーとして育てながら自身の事業所に入社してもらい、多くのALS患者の相談に乗ったり、積極的に活動している方です。
また、この方は多くの人たちの前でALSのことを説明するなど、ALS患者のリーダーのような立場の方です。
この方は、明らかに症状の進行が緩やかです。
もう一人のお会いした方は、黒い雲の方です。
この方は進行も急激で、すでに眼球も動かなくなってきています。
そして、ご家族との関係、ヘルパーとの関係にもひずみが起きています。
ご本人は、もともと仕事上、華やかな世界にいた方です。
ですから、発症をしたときも動かなくなったことを受け入れることが出来ず呼吸器をつけたくない。尊厳死をしたいと、どん底の心になられました。結果苦しみの中で、現在は呼吸器を装着されて24時間介護を受けられています。
ALSに負けないぞ。ALSを撲滅するぞと活動をされているのですが、なぜか人間関係がスムーズではない方です。
このお二人を見ると、まさに白い雲と黒い雲です。
現在、どれだけALSの世界で、最高の状態の方であったとしても、最高に苦しんでいたとしても、雲は雲です。
佐藤康行先生が言われる「太陽の心」ではありません。
佐藤先生はおっしゃっています。
「太陽の心」とは、ALSのそのままで一番の幸せになることです。
「太陽の心」とは、真我の愛の心であり、宇宙の愛の心であり、これは人類共通の心のことです。
どんな状況でも、どんな苦しみの中にあっても、どんな肉体が不自由でも、そのままで今この一瞬から幸せになれる。
それほど、心は自由なのだ。
ましてやALSは、ベッドに寝ているからこそ、空を飛んだり、過去会ったすべての方と心の中で会話したり、ご先祖全ての方に感謝したりなど、どんなことでも自由にできます。
白い雲のALS患者さん
黒い雲のALS患者さん。
どちらも太陽の心にアクセスしてもらう。
この仕事は、佐藤先生のおっしゃる「闇は光を求め、光も闇を求める」
まさにギブ＝テイクの最高の世界です。
